［東京 ２９日 ロイター］ - きょうの東京株式市場で日経平均株価は続落する見通し。前日の米国市場では、金利が上昇し株価が大幅安となっており、日本株も売りが先行するとみられている。ただ、自民党総裁選挙の投開票を控え、売り一巡後は様子見気分が強まる可能性がある。
日経平均の予想レンジは２万９５００円─３万円。
米国株式市場は大幅安。インフレの高止まりや米債務上限引き上げを巡る懸念が深まる中、米債利回りの上昇を嫌気し、幅広い銘柄に売りが広がった。主要３指数はいずれもほぼ２％かそれ以上値を下げ、金利に敏感なテクノロジー関連株の下落が目立った。
東京市場では、配当権利落ちに加え、米株安の流れを引き継いで軟調な値動きが見込まれている。「目先は金利上昇ペースがやや速いことへの警戒感が強まりやすい」（国内証券）という。
一方、日本株の先高観も根強く、売り一巡後は押し目買いが下値を支えるとみられている。ドル／円が１１１円台半ばと円安気味なことも、輸出関連株の支援材料だ。
市場では「相場は少し荒れているが、徐々に落ち着く方向ではないか」（三井住友ＤＳアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト）との見方が聞かれる。米当局が市場との対話を進めているほか、債務上限問題も議会が自らデフォルトを選択することはないだろうと市川氏は話している。
きょうは自民党総裁選の投開票が実施される。午後２時台に１回目の結果が発表される見通し。決戦投票の場合、結果判明は午後３時台と見込まれる。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 30183.96 30795.78 26954.81
-56.10 2021年9月14日 2021年8月20日
シカゴ日経平均先物当限 29520（円建て）
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2021-09-28 22:54:00Z
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