1日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前引けは前日比233円51銭(0.88%)安の2万6159円53銭だった。米国などの景気減速懸念から景気敏感株を中心に売りが出て指数を押し下げた。日本時間1日午前の取引で米株価指数先物が下落したことも投資家心理を悪化させた。
取引開始前に日銀が発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)は大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス9と、前回3月調査(プラス14)から悪化した。前日に発表された5月の米個人消費支出(PCE)もインフレ率の高止まりと消費の伸び悩みを示す内容で、景気減速懸念が強まり自動車株や半導体関連株などが売られた。
朝方は買いが先行した。前日までの2営業日で650円ほど下げたことで値ごろ感が出たとみられた主力株の一部に買いが入った。上げ幅は100円を超えたが、買い一巡後は次第に伸び悩んだ。市場からは「各国・地域の中央銀行の金融引き締めが世界経済をどれほど悪化させるかが見えず、世界景気の影響を受けやすい業種が下がる動きが続いている」(国内証券ストラテジスト)との見方があった。
東証株価指数(TOPIX)は続落した。午前終値は前日比13.33ポイント(0.71%)安の1857.49だった。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆4478億円、売買高は6億973万株だった。東証プライム市場の値下がり銘柄数は1244と、全体の7割弱を占めた。値上がりは512、変わらずは79だった。
三井物と三菱商が大幅安。東エレク、アドテスト、トヨタ、TDK、ソニーG、良品計画も下落した。半面、キッコマン、コナミHD、高島屋、Jフロントは上昇した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2022-07-01 03:02:25Z
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