19日の東京株式市場で日経平均株価は4日続伸し、前週末比173円21銭(0.65%)高の2万6961円68銭で終えた。終値としては6月28日以来3週間ぶりの高値となった。前週末15日と日本が休場だった18日の2営業日合計で米株式相場が上昇し、日本株にも買いが入った。取引時間中としておよそ1週間ぶりに2万7000円台に乗せる場面もあったが、長続きしなかった。手掛かりに欠け、方向感の乏しい展開となった。
市場では「株価指数先物に散発的に買いが入ったとみられるものの、現物株の注文は少ない」(国内証券トレーダー)という指摘があった。一部には相場に順張りする商品投資顧問(CTA)が先物に買いを入れたとの声も出ていた。
午後にかけて日経平均は高い水準で方向感の乏しい展開が続いた。戻り待ちの売りや利益確定の売りが上値を抑えた。米企業業績を見極めたいとのムードから積極的な買いが手控えられたとの意見も出ていた。
東証株価指数(TOPIX)は反発し、10.29ポイント(0.54%)高の1902.79で終えた。業種別では原油先物相場の上昇を受け、鉱業や石油石炭製品が上昇した。海運業や非鉄金属も高かった。半面、電気・ガス業や医薬品、食料品といったディフェンシブセクターが売りに押された。
東証プライムの売買代金は概算で2兆4278億円。売買高は9億7242万株だった。値上がり銘柄数は1161と、全体の約6割を占めた。値下がりは617、変わらずは60銘柄だった。
ファストリが4日続伸し、日経平均を押し上げた。ダイキンやソニーG、ファナックも高い。川崎汽などの海運業の上昇も目立った。一方、中外薬、アステラス、第一三共など医薬品株が下げた。エムスリー、任天堂も下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2022-07-19 06:41:28Z
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