Jumat, 14 April 2023

米国株、ダウ反落 利上げ継続への懸念 ナスダックは反落 - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=稲場三奈】14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比144ドル38セント(0.4%)安の3万3885ドル31セント(速報値)で終えた。朝方に米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が一段の利上げに前向きな姿勢を示した。利上げ長期化により景気が冷えるとの警戒から、幅広い銘柄に売りが出た。同日発表の決算が好調だった銀行株の一角には買いが入った。

朝方にFRBのウォラー理事が講演で「一段の利上げが必要だ」と語ったと伝わった。金融引き締めを維持する姿勢を示したことで、利上げ継続による景気悪化の懸念が強まった。

朝発表の3月の小売売上高は前月比1.0%減と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.5%減)を下回った。消費が落ち込み景気が減速するとの見方も売りにつながった。ダウ平均は前日に約2カ月ぶりの高値まで上昇しており、週末を前に持ち高調整の売りも出やすかった。

医療・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンやスポーツ用品のナイキが下落した。主力民間機の品質問題が明らかになった航空機のボーイングは大幅安。医療保険のユナイテッドヘルス・グループは24年の保険制度改定への懸念が重荷となった。

一方、金融のJPモルガン・チェースは7%超上昇した。同日発表した23年1~3月期決算で売上高と1株利益が市場予想を上回り、好感した買いが広がった。ダウ平均の構成銘柄ではないが、シティグループの決算も市場予想を上回り、投資家心理の支えとなった。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、前日比42.806ポイント(0.4%)安の1万2123.466(速報値)で終えた。

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2023-04-14 20:04:42Z
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