Kamis, 06 April 2023

ブラード総裁、「インフレとの闘い継続を」-信用収縮恐れず - ブルームバーグ

米セントルイス連銀のブラード総裁は6日、金融環境の悪化に対し当局が取った措置は奏功していると述べ、高インフレと闘うための利上げは続けていくべきだと話した。

  ブラード総裁はアーカンソー州リトルロックでのイベントに出席。講演後に記者団に「金融環境に見られたストレスは、少なくとも差し当たり和らいだようだ」と指摘。「従ってインフレとの闘いを続け、ディスインフレの軌道に乗せる取り組みをする良い機会だ」と述べた。

  最近の銀行不安に起因する信用状況の引き締まりについて、米経済をリセッション(景気後退)に追い込むほどの規模ではないと述べ、ローン需要がなおも強いことを指摘した。

  総裁は講演で、「金融環境は一段と引き締まっている」とした上で、「現時点における金融ストレスと金融環境に関する指標は、2007-09年の世界金融危機時に見られた水準と比べると低いレベルにとどまっている」とも指摘。緊急の銀行向け貸し出しファシリティー新設といった連邦準備制度理事会(FRB)による対策は奏功しつつあるようだと評価した。

  「適切なマクロプルデンシャル政策を継続することで金融ストレスを抑えることができる一方、適切な金融政策はインフレに下方向の圧力を与え続けることができる」と述べた。

2019 Monetary and Financial Policy Conference

セントルイス連銀のブラード総裁

Photographer: Luke MacGregor/Bloomberg

  

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  ブラード総裁は「強い労働市場を維持しながらもインフレの問題を過去に葬り去ることができるよう、今の金利軌道を進み続け、今年と来年にディスインフレを確実に生じさせるべきだと強く思う」とイベント後に述べた。

  同総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で議決権を持たない。

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  講演では「この先のインフレは定着性を持ち、2%目標に押し戻すのは難しいと思われる」と発言。「だからこそ続けなくてはならない」と述べた。

  同総裁は最近の債券利回り急低下が、銀行セクター混乱から生じる米経済への逆風を弱めるとの見解を示した。

  米10年債利回りがこの数週間で50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)、2年債利回りが100bpそれぞれ低下したことに言及。「これが、金融ストレスが高まった後に起こり得るマクロ経済へのマイナスの影響を、幾分和らげるのに寄与する可能性がある」と述べた。

原題:Bullard Plays Down Credit Crunch, Says Fed Must Fight Inflation(抜粋)

(ブラード総裁の発言などを加えて更新します)

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2023-04-06 14:47:22Z
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