<為替> ドルが小反落。ただ、最近の堅調な米経済指標や一連の連邦準備理事会(FRB)当局者の発言を受け早期利下げ観測が後退する中、ドルは前日まで5営業日続伸し、週足では0.8%上昇した。
CMEフェドウオッチによると、FRBが3月に少なくとも0.25%ポイントの利下げを実施する確率は50%を下回った。トレーダーの間では、利下げ開始が5月になる公算が大きいという観測が高まっている。
ドル/円は横ばいの148.15円。日銀が来週開催する金融政策決定会合では金融緩和の現状維持が決定されるとみられている。
週間では、ドルは円に対し2%超上昇し、3週連続で上昇する勢い。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.04%高の4万1900ドル。ただ、利益を確定する動きが広がる中、週間では2週連続の下落となる見通し。
NY外為市場:
<債券> 弱気バイアスが維持され、米債利回りが引き続き上昇した。一連の堅調な経済指標が消化される中、利下げが想定ほど差し迫っていないとの見方が広がった。
米ミシガン大学が19日発表した1月の消費者信頼感指数(速報値)は78.8と2023年12月の69.7から上昇し、2021年7月以来の高水準となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は70.0だった。
10年債利回りは4.145%と1カ月超ぶりの高水準。週間では昨年10月以降で最大の上昇を記録した。
2年債利回りは5ベーシスポイント(bp)上昇の4.408%と2週間ぶりの高水準。週間では昨年5月以降で最大の上昇となった。
30年債利回りは一時4.403%と昨年12月初旬以来の高水準となった。
米金融・債券市場:
S&P500はこの日、1.23%上昇し、4839.81ポイントで取引を終了。2022年10月12日に安値を付けて以来、強気相場が続いていることを裏付けた。
LSEGのデータによると、1銘柄当たりの売買代金はエヌビディアが310億ドル、AMDが230億ドルで売買代金上位となった。
米国株式市場:
<金先物> 対ユーロでのドル安を背景に買われ、続伸した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比7.70ドル(0.38%)高の1オンス=2029.30ドル。金相場は週間では1.09%安となった。
外国為替市場では、ユーロ買い・ドル売りが先行。ドル建てで取引される商品の割安感につながり、金が買われた。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らの利下げけん制ともとれる発言が相次ぐ中、FRBが3月にも利下げに動くとの観測が後退しており、金相場の上値は限定的。米ミシガン大学が19日発表した消費者調査によると、1月の景況感指数(暫定値)は78.8となり、前月の69.7から上昇。市場予想も上回ったが、相場の反応は一時的だった。
NY貴金属:
<米原油先物> 中東情勢の緊迫化などを背景とした買いが一服し、3営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.67ドル(0.90%)安の1バレル=73.41ドル。週間では1.00%上昇した。3月物は0.70ドル安の73.25ドルだった。
週末を前に売り買いが活発化し、やや荒い値動きとなった。米軍は18日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派の拠点に5回目の空爆を実施したが、フーシ派はイスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマスとの連帯を示すため、紅海での商船攻撃を継続する姿勢を表明。また今週に入り、イランとパキスタンの関係が急速に悪化しており、中東地域の紛争拡大への警戒感から、午前の相場は75ドルを目指す展開だった。しかし、その後は一転して売りが膨らみ、昼ごろまでに73ドル台前半に下落。世界最大の石油輸入国である中国経済の成長鈍化や、米欧などの景気後退への根強い懸念が利益確定の動きにつながったもよう。
NYMEXエネルギー:
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2024-01-19 22:21:00Z
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