1月2日、日本航空の旅客機が羽田空港に着陸した直後に、滑走路上にいた海上保安庁の航空機と衝突して炎上した事故では、海上保安庁機が誤って滑走路に進入し、管制官や日本航空機はこれに気がついていなかったとみられています。
事故を受け、国土交通省は9日、緊急の安全対策を発表しました。
それによりますと、事故の前に管制官が伝えた出発の順番を意味する「ナンバーワン」ということばを海上保安庁機が離陸許可だと取り違えた可能性もあることから、対策では当面、事前に出発順は伝えずに離陸許可を出すとしています。
伝達の取りやめは、羽田を含め、各地の空港で実施されるということです。
また、対策では
▽航空会社などに対し離着陸時の操縦席からの監視徹底を指示し、
▽滑走路への進入に関する管制のことばをパイロットに改めて周知するほか、
▽羽田、成田、大阪、関西などの空港で滑走路に入る手前の停止線を目立つ色に変えるなどとしています。
国土交通省は、これまでにも緊急の対策として滑走路への誤進入を防ぐため、羽田の管制業務で機体の位置を確認できるモニターを常時監視する担当を新たに設けていて、成田や関西などほかの空港でも順次、実施するとしています。
さらに、外部の有識者を含めた対策の検討委員会を立ち上げ、パイロットと管制官に対する注意喚起システムの強化や、管制の交信を見直す必要性などについて検討するとしています。
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2024-01-09 03:35:12Z
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