<為替> ニューヨーク外為市場でドルが上昇し、一時2週間ぶり高値を付けた。ドルのショートポジションを減らし利益を確定する動きが続いているほか、米連邦準備理事会(FRB)が今年約6回の利下げを実施するという観測に懐疑的な見方が出ていることが背景。
日本の金融市場が祝日で休場だったことや、精彩に欠く米指標を受け、取引は比較的低調だった。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.2%高の102.45。一時2週間ぶりの高値となる102.61を付けた。
FRBが3日公表した2023年12月12─13日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、当局者はインフレ「上振れリスク」が減退したという見解を確認し、「過度に制約的な」金融政策が経済に与える影響への懸念も示した。さらに「ほぼ全ての参加者が、2024年末までにフェデラルファンド(FF)金利の目標レンジ引き下げが適切であるとの見解を示した」とした。
マネックスUSAの外為トレーダー、ヘレン・ギブン氏は「ドルを押し上げている最大の要因は、24年のFRBの政策に対する期待が全般的に再評価されていることだ」とし、ここ数日で年内に最大6回の利下げが実施されるという観測が一部後退していることを指摘した。
NY外為市場:
<債券> 米金融・債券市場では、指標となる10年債利回りが一時4%を上抜けた後下げに転じた。米経済がソフトランディング(軟着陸)に向かっているかを見極めようと、朝方発表された指標や午後に入り公表された2023年12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容を精査する動きとなった。
昨年12月12─13日のFOMC議事要旨によると、米連邦準備理事会(FRB)当局者はインフレ「上振れリスク」が減退したという見解を確認し、「過度に制約的な」金融政策が経済に与える影響への懸念も示した。さらに「ほぼ全ての参加者が、2024年末までにフェデラルファンド(FF)金利の目標レンジ引き下げが適切であるとの見解を示した」と指摘した。
アリアンツ・インベストメント・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、チャーリー・リプリー氏は「FRBが前回会合のハト派姿勢を一部転換する可能性はあり、米債市場の動きはデータに依存する」と述べた。
CMEのフェドウォッチによると、金融市場ではFRBが25%の確率で3月に金利を据え置くという見方が織り込まれ、前日の21%から上昇した。0.25%ポイント利下げの確率は67%。
終盤の取引で、10年債利回りは3.5ベーシスポイント(bp)低下の3.909%。一時4.1%まで上昇したほか、FOMC要旨公表直後に2bp上昇する場面もあった。
米金融・債券市場:
<株式> 米国株式市場は下落し、新年2日目の取引も軟調となった。2023年に大幅上昇したことから利食い売りが続いた。米連邦準備理事会(FRB)が3日公表した23年12月12─13日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は市場に漂う懸念を払拭するに至らなかった。
FRB当局者は、インフレ「上振れリスク」が減退したという見解を確認した。さらに「過度に制約的な」金融政策が経済に与える影響への懸念も示した。
ただ利下げがいつ開始されるかについてはほとんど手掛かりを示さなかった。
投資家は24年に見込まれる利下げがいつ開始されるか注視しており、年初から慎重な姿勢を示している。
24年最初の取引日となった前日はナスダック総合(.IXIC)とS&P総合500種(.SPX)が下落。国債利回り上昇を受け、アップル(AAPL.O)などグロース(成長)株が売られた。
米国株式市場:
<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル高を背景に売られ、反落した。外国為替市場では対ユーロでドル買いが優勢。ドル建てで取引される金の割高感につながり、金が売られた。
米サプライ管理協会(ISM)が3日発表した2023年12月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は47.4と、市場予想(ロイター調査)の47.1を上回った。一方で、米労働省が3日発表した23年11月の雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門の求人数は、前月比6万2000件減の879万件で、市場予想を下回った。強弱まちまちの内容となる米経済指標を受け、相場が一時不安定化する場面があった。
米連邦準備理事会(FRB)は3日午後、23年12月12、13両日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表。会合参加者は、政策金利が現在の利上げ局面の「ピークかその近辺」にあるとの見解で一致。また、ほぼすべての参加者が「24年末までの利下げ開始は適切」と予想していることを認めた。金塊相場は、これまで早期の米利下げ観測を材料に先行して買われてきただけに、24年内の利下げの可能性が改めて確認されたことで、清算値算出後は一時利益確定の売りが出た。
NY貴金属:
<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、中東紛争の拡大に伴う供給不安が再燃し、5営業日ぶりに反発した。
イスラエル軍とイスラム組織ハマスとの戦闘が続く中、レバノンの首都ベイルートで2日に爆発があり、ハマスの幹部が死亡した。イスラエルのドローン攻撃によるものとみられ、ハマスに連帯を示すレバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラは報復を示唆。紛争が周辺国に拡大し、既に商船への攻撃が相次いでいる紅海のほか、ペルシャ湾が閉鎖される事態となれば、石油などの物資輸送が一段と混乱するとの懸念が強まった。
加えて、3日にはイラン南東部で2度の爆発があり、同国内相は「テロ行為」と断定。イランではこの日、英雄視されていた革命防衛隊の司令官を悼む式典が各地で開かれていた。さらに、リビアの主要油田が抗議活動で閉鎖されたとの報も供給不安に拍車をかけ、相場は一時73ドル近くまで上昇した。
NYMEXエネルギー:
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2024-01-03 22:26:00Z
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