Sabtu, 30 Maret 2024

中韓EVに補助金縮小の逆風 BYD「ドルフィン」は30万円減 - 産経ニュース

BYDの「ドルフィン」=東京都豊島区
BYDの「ドルフィン」=東京都豊島区
現代自動車の「アイオニック5」
現代自動車の「アイオニック5」

中国の比亜迪(BYD)や韓国の現代自動車など日本市場で電気自動車(EV)の展開に力を入れている海外メーカーに逆風が吹いてきた。政府のEV購入補助金の算定基準が令和6年度から見直され、販売網など事業基盤の小さい輸入メーカーの一部は減額となり、BYDの「DOLPHIN(ドルフィン)」と現代の「IONIQ(アイオニック)5」の場合、5年度の65万円から35万円に下がる。外国為替市場で強まる円安基調が今後、輸入コストの押し上げ要因になる恐れもある。

充電設備の数も算定対象

EV購入の支援は経済産業省の「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」。これまでは航続距離やエンジン車の燃費にあたる「電費」など車両性能を基準に補助金を算定していたが、4月からは充電設備の数や修理・メンテナンスの体制、外部給電機能を通じた災害時の地域貢献など、車両性能だけでなくメーカーの取り組みを総合評価する算定方式に変わる。

トヨタ自動車が昨年4月に上海国際モーターショーで発表した新型EV「bZ4X」のコンセプト車両
トヨタ自動車が昨年4月に上海国際モーターショーで発表した新型EV「bZ4X」のコンセプト車両

この結果、トヨタ自動車の「bZ4X」や日産自動車の「アリア」は補助金の上限85万円、日本での充電設備の整備で先行した米テスラは「モデルY」が65万円などそれぞれ5年度の水準が維持された一方、日本のEV市場への参入から日の浅いBYDや現代は減額となった。スウェーデンのボルボの「C40」が65万円から45万円、英ジャガーの「I-PACE」が52万円から12万円に引き下げられるなど、販売網が比較的小さい輸入メーカーも割を食う形となった。

日産自動車の「アリア」
日産自動車の「アリア」
マツダ「CX-60」
マツダ「CX-60」

日本自動車販売協会連合会によると昨年の国内乗用車販売(軽自動車を除く)に占めるEV比率は1・7%と低水準だが、輸入EVは前年比59・2%増の2万2848台と伸びた。輸入車全体に占めるEV比率は3ポイント増の8・2%と拡大。日本のEV市場は海外メーカーが牽引する構図となっており、今回の補助金の算定基準の見直しは、充電設備の増設などEV利用の環境整備を促す効果が期待できる半面、短期的には消費者のEV購入のハードルを上げる面もある。

三菱自動車「アウトタンダー」
三菱自動車「アウトタンダー」

PHVに需要シフトも

さらに、経産省の補助金対象のプラグインハイブリッド車(PHV)では、マツダの「CX-60」や三菱自動車の「アウトランダー」が55万円と、補助金額で減額となった輸入EVの水準を上回る。2月の国内乗用車販売ではEVが前年同月比29・3%減の2540台と低調だったが、PHVは27・6%増の4622台と伸びており、補助金の変更がこの傾向に輪をかける可能性もある。

一方、BYDは中国で6万9800元(約147万円)のEV「海鷗(シーガル)」を展開するなど価格攻勢でシェアを拡大している。同社にはこうした戦略を日本市場に持ち込む選択肢もあり、国内メーカーはお膝元でも補助金の恩恵に安穏とはしてられない。

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2024-03-30 07:44:01Z
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