九州唯一の蒸気機関車(SL)が
列車は同日朝、熊本駅を出発。到着した博多駅での式典で鐘ヶ江理恵駅長が出発の合図をすると、SL人吉は黒煙を上げて走り始めた。乗車した熊本県玉名市の会社員(60)は「(車窓越しに)沿線住民と触れ合えるのが魅力だった」と話した。
沿線には「いつかまたあいましょう!」などと書かれた看板が設置され、住民らが手を振って見送った。終着の熊本駅でも多くの人に出迎えられ、乗車した熊本市の高校2年生(17)は「最後だと思うと涙が出た。長い間お疲れさまでした」とねぎらった。
SL人吉は2009年に熊本―人吉駅間で運行を開始。20年7月の九州豪雨で同区間の一部が被災したため、翌年から鳥栖―熊本駅間を走った。蒸気機関車が1922年製と古く、修理が難しくなったことなどから引退が決まった。
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2024-03-24 01:07:00Z
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