FRBが利上げを開始したのはおととし3月。それまでのゼロ金利政策を解除して金融引き締めへと転換します。
金融引き締めによって景気を冷やすことでインフレを抑えこむねらいでした。
しかし、その後もインフレに収束の兆しは見えず、おととし6月の消費者物価指数は前の年の同じ月と比べて9.1%の上昇と、およそ40年ぶりの記録的な水準となりました。
このためFRBは、おととし6月から11月の会合まで4回連続で0.75%という大幅な利上げに踏み切りました。
これまでの急速な利上げの影響を受けて去年3月から5月にかけては「シリコンバレーバンク」や「ファースト・リパブリック・バンク」など3つの銀行が経営破綻しました。
銀行が保有していた債券の価格が大きく下落したため売却を迫られて多額の損失を抱え経営への懸念が高まったことが要因でした。
こうした中でもFRBはインフレ抑制を優先にする姿勢を示し、去年3月と5月にそれぞれ0.25%の利上げを決定。
6月の会合ではそれまでの金融政策の影響を評価するためなどとして利上げを見送りました。利上げの見送りはおととし3月以降初めてでした。
一方、去年7月の会合では、インフレの要因である人手不足が続いていることなどから0.25%の利上げを決定。これで政策金利は5.25%から5.5%の幅と、2001年以来、22年ぶりの高い水準となりました。
FRBの利上げはこれでおととし3月以降、あわせて11回に及びました。
その後、去年9月からことし1月の会合では物価の上昇が落ち着き、インフレの要因となっていた人手不足に改善の兆しが見られることなどから4会合連続で利上げを見送りました。
FRBのパウエル議長は今月7日、議会上院で証言し、「物価上昇率が持続的に2%になると確信できるまで遠くない」などと発言し市場ではFRBがいつ利下げを始めるかが焦点となっています。
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2024-03-21 02:49:06Z
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