【NQNニューヨーク=横内理恵】15日の米株式相場は続伸した。ダウ工業株30種平均は前週末比157ドル62セント(0.6%)高の2万5763ドル16セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)が個別企業の社債の購入を開始すると発表し、積極的な景気支援を好感した買いが入った。朝方には新型コロナウイルスの感染第2波への懸念から急落する場面もあったが、午後に上昇に転じた。
FRBが午後に流通市場で社債を購入する制度「セカンダリーマーケット・コーポレートクレジットファシリティー(SMCCF)」を通じた社債の買い取りを始めると発表した。同制度を通じて社債の上場投資信託(ETF)の購入は実施していた。社債購入は想定されていたが、発表資料で幅広い銘柄を購入する方針を示したことから「購入規模や対象が広がる可能性がある」(インバーネス・カウンシルのティム・グリスキー氏)との受け止められた。
FRBは同時に中小・中堅企業向けの「メインストリート融資制度(MSLP)」を通じ、資本市場で資金を調達できない企業向けの融資も開始したと発表した。米企業への資金支援を通じて米経済を支える姿勢を改めて示し、好感した買いでダウ平均は一時280ドルあまり上昇した。
航空・防衛のレイセオン・テクノロジーズや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)など景気敏感株の一角が買われた。航空機のボーイングや映画・娯楽のウォルト・ディズニー、ゴールドマン・サックスなどの金融株も上げて終えた。スマートフォンのアップルなど主要ハイテク株にも買いが向かった。
新型コロナの感染第2波への懸念から売りが先行し、ダウ平均は寄り付き直後には760ドルあまり下げる場面があった。感染が収束したとみられていた中国の北京で新規感染者数が増加した。米国では経済再開で先行したフロリダ州やカリフォルニア州で感染増が顕著になり、テキサス州では1日当たりの入院患者が過去最高になった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同137.21ポイント(1.4%)高の9726.02で終えた。新型コロナの感染拡大リスクが意識され、巣ごもり消費銘柄とされる動画配信のネットフリックスやネット通販のアマゾン・ドット・コムなどが買われた。
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2020-06-15 20:23:27Z
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