ADPリサーチ・インスティテュートが発表した8月の米民間雇用者数は、増加幅が市場予想を大きく下回った。人材確保が困難な状態が長引いていることを反映し、労働市場回復の減速を示唆した。
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予想を下回る雇用の伸びは、企業の人材確保が依然困難なことを示唆。さらに、新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大で外食などサービスへの消費支出が大幅に減少すれば、人員採用へのさらなる向かい風となる恐れがある。
サービス部門の雇用は32万9000人増。娯楽・ホスピタリティー分野は20万1000人増えた。
財生産部門の雇用は4万5000人増。そのうち、建設業が3万人増加した。
ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏は「デルタ変異株が雇用市場回復を抑制したようだ」と指摘。「雇用の伸びは引き続き力強いが、ここ数カ月のペースを大きく下回っている」と続けた。
ADPによれば、7-8月の雇用の伸びは2カ月の増加幅としては年初以来の最小だった。
ただ、8月の雇用はあらゆる規模の企業で幅広く増加。従業員500人以上の企業では13万8000人増。小規模企業では8万6000人増えた。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Companies Add Fewer Jobs Than Forecast, ADP Data Show(抜粋)
(統計の詳細を追加し、更新します)
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2021-09-01 12:24:10Z
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