【北京=川手伊織】中国税関総署が7日発表した2022年11月の貿易統計(ドル建て)によると、輸出は前年同月比8.7%減の2960億ドル(約40兆円)だった。2カ月連続の減少となり、マイナス幅は新型コロナウイルスの感染が初めて広がった直後の20年2月(41%減)以来の大きさだった。急速な利上げで景気が減速する米欧向けが落ち込んだ。
輸入は10.6%減の2262億ドルだった。10月に続き減少した。輸出入がそろって2カ月連続でマイナスとなるのは、19年8~10月に3カ月連続で減少して以来だ。22年11月の輸出から輸入を差し引いた貿易黒字は698億ドルだった。
輸出を国・地域別にみると米国向けは約3割減少し、4カ月連続のマイナスだった。欧州連合(EU)向けも11%減り、2カ月連続で前年同月を下回った。東南アジア諸国連合(ASEAN)向けは前年同月を5%上回ったが、伸びは10月までの2ケタ増から鈍った。
品目別ではパソコンなどが3割近く落ち込み、4カ月連続の減少となった。労働集約的な玩具や衣類も1~2割減った。
輸入は主要品目である集積回路が28%落ち込み、7カ月連続で減った。化粧品も前年同月を2割下回った。中国では新型コロナの封じ込めを狙う「ゼロコロナ」政策で移動制限が厳しく、内需が弱まっている。原油は3割増えた。
11月のロシアとの貿易は輸出が18%、輸入が29%それぞれ増えた。このうち、輸出は5カ月連続で増加した。
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2022-12-07 03:49:42Z
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