【NQNニューヨーク=横内理恵】2日のニューヨーク外国為替市場で円相場は8日続伸し、前日比1円ちょうど円高・ドル安の1ドル=134円30~40銭で取引を終えた。11月の米雇用統計が労働市場の強さを示し、発表直後は円売り・ドル買いが優勢だった。次第に積み上がった対円でのドルの買い持ちを巻き戻す動きが強まり、円は上げに転じた。
朝方には135円98銭まで上昇する場面があった。米雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比26万3000人増と市場予想(20万人増)を上回った。平均時給も前月比0.6%増と市場予想(0.3%上昇)以上に伸び、労働需給が引き締まった状態が続いていると受け止められた。米長期金利が3.6%台に上昇し、日米金利差の拡大を受けて円が売られた。
売りが一巡すると、次第に円買い・ドル売りが優勢になった。米雇用統計前の欧州市場の時間帯には133円台と8月中旬以来の水準まで円高・ドル安が進んでいたため、「(ニューヨーク市場で)ドルが上がった場面が円売り・ドル買いの持ち高縮小の好機と捉えられた」(クレディ・スイスのアルビーズ・マリノ氏)という。
米雇用統計を受けても米連邦準備理事会(FRB)が12月会合で利上げ幅を0.75%から0.5%に縮小するとの観測は後退しなかった。雇用統計後に上昇した米長期金利が3.4%台と前日終値を下回る水準に下がったのも円買いを誘った。ニューヨーク市場での円の高値は134円05銭だった。
円は対ユーロで続伸し、前日比90銭円高・ユーロ安の1ユーロ=141円50~60銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで3日続伸し、前日比0.0015ドル高い1ユーロ=1.0535~45ドルで終えた。米雇用統計の発表直後にはユーロ売り・ドル買いが優勢になったが、その後は円と同様にユーロにも買い直しが入った。ただ、欧州中央銀行(ECB)が利上げを減速するとの見方も浮上しており、ユーロの上値は重かった。
ユーロの高値は1.0542ドル、安値は1.0430ドルだった。
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2022-12-02 22:58:43Z
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