【シリコンバレー=白石武志】米アマゾン・ドット・コムが29日発表した2021年4~6月期決算は売上高が前年同期比27%増の1130億8000万ドル(約12兆3000億円)、最終利益が48%増の77億7800万ドルだった。新型コロナウイルス禍からの経済の正常化に伴い7~9月期に主力のネット通販事業の成長が減速する見通しを示したことで、同日の米国市場の時間外取引でアマゾン株は一時7%超安くなった。
4~6月の売上高は事前の市場予想(1152億ドル前後)を下回った。7~9月期の売上高については1060億~1120億ドルになるとの見通しを示した。前年同期比では10~16%の増収を見込むが、伸び率は19年1~3月期(17%増)以来、2年半ぶりに20%の大台を割り込むことになる。
事業別ではアマゾン直営のネット通販事業の売上高が16%増の531億5700万ドルだった。有料会員向けの特売イベント「プライムデー」を例年よりも前倒しして6月に実施したものの、同事業の売上高は事前の市場予想(572億7000万ドル前後)を下回った。伸び率は20年4~6月期(48%増)から32ポイント、21年1~3月期(44%増)からも28ポイント下落した。
アマゾンの電子商取引(EC)プラットフォームに出品する外部事業者から受け取る各種手数料収入は38%増の250億8500万ドルとなった。中小企業を中心にアマゾンのECプラットフォームを活用する動きは広がっているが、この分野で競合する新興のショッピファイ(カナダ)の4~6月期の売上高の伸び率(57%増)を下回った。
会員制の「アマゾンプライム」を含むサブスクリプション(継続課金)型サービス事業の売上高は32%増の79億1700万ドル、クラウドサービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」事業の売上高は37%増の148億900万ドルだった。
地域・事業別の営業利益はAWS事業が25%増の41億9300万ドルとなり、全体の営業利益の5割超を稼いだ。北米事業の売上高営業利益率は4.7%となり前年同期に比べ0.8ポイント改善し、国際事業の営業利益率は0.3ポイント悪化して1.2%となった。
アマゾンは同日、21年7~9月期の営業利益については25億~60億ドルの範囲になるとの予想を示した。前年同期比では3%減から60%減となり、収益力が低下する見通しを示した。
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2021-07-29 21:04:10Z
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