Selasa, 11 Oktober 2022

【米国市況】株続落、英中銀総裁発言で動揺走る-ドル一時145円90銭 - ブルームバーグ

11日の米株式市場ではS&P500種株価指数が5営業日続落。一時は上昇していたが、取引終盤に一気に下げに転じた。イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁が市場での介入を予定通り停止すると述べたことで、投資家のセンチメントが揺れた。米10年債利回りは上昇した。

  ドル・円相場は145円台後半。日中はおおむね一進一退の動きだったが、一時145円90銭を付ける場面もあった。これは政府・日銀が介入を実施した9月22日のドル高・円安水準。

  • S&P500種は5日続落、英中銀総裁発言で終盤に沈む
  • 米国債は長期債中心に下落、10年債利回り3.93%
  • ドル・円は一時145円90銭、為替介入に至ったドル高・円安水準
  • NY原油は続落、景気減速懸念で前週上昇分さらに削る
  • NY金先物は反発、ドル上昇の勢い一時鈍化で

  S&P500種は前日比0.7%安の3588.84。テクノロジー銘柄があらためて売られ、ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は1.2%下げた。ナスダック総合指数は1.1%安。ダウ工業株30種平均は36.31ドル(0.1%)上昇し、29239.19ドル。

  ベイリー英中銀総裁は市場での介入は計画通り週末までに停止すると述べ、維持できないポジションは手じまうよう投資家に呼び掛けた。

英中銀総裁、「残されたのは3日」-介入は週末までに停止へ (1)

  ロックフェラー・グローバル・ファミリー・オフィスのジミー・チャン最高投資責任者(CIO)はブルームバーグテレビジョンで、「ベイリー総裁が量的緩和(QE)を14日に終了すると発言すれば、興味深い試金石になる」とし、「利回りはどこまで上がるのか」と話した。

  13日に発表される9月の米消費者物価指数(CPI)は、米金融当局による再度の0.75ポイント利上げを決定付ける可能性がある。

  クリーブランド連銀のメスター総裁は、金融当局は利上げを継続する必要があるとし、数十年ぶりの高インフレ退治に取り組む上で自己満足に浸ってはいけないと指摘した。

クリーブランド連銀総裁、一段と景気抑制的な政策必要-自己満足戒め

  パインブリッジ・インベストメンツのマルチアセット・チーム責任者、マイケル・ケリー氏は「引き締めの影響はまだ見られていない」とブルームバーグテレビジョンで指摘。「それは行く手に待ち受けており、それが見られるとき、リスク資産はさらに下落する」と述べた。

  ベアリングスのチーフグローバルストラテジスト、クリストファー・スマート氏は「投資家が陰鬱(いんうつ)なムードで1週間を開始したのはさほど不思議ではない。ウクライナからのニュースが地政学的緊張のさらなる高まりを示唆する中ではなおさらだ」とリポートで指摘した。

  米国債市場では長期債中心に下落。イングランド銀行のベイリー総裁発言を受けて、同中銀による英国債購入が続くとの観測がしぼんだ。ニューヨーク時間午後4時23分現在、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.93%。 

S&P 500 hits fresh intraday multiyear low

S&P500種

出所:ブルームバーグ

  外国為替市場ではドルが上昇。ベイリー総裁の発言を受けてリスクテーク意欲が減退し、ドルは下げ局面から回復した。ポンドは急落。

  ウニクレディトのストラテジストらは「多くの米金融当局者の新たなタカ派的発言」を受けた米国債利回りの上昇や、「地政学リスクがくすぶっていることが引き続きドル高の主要な2つの要因となっている」とリポートで指摘した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。ニューヨーク時間午後4時24分現在、ドルは対円で0.1%高の1ドル=145円80銭。ユーロは対ドルで0.1%高の1ユーロ=0.9708ドル。ポンドは対ドルで0.7%安の1ポンド=1.0974ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は続落。景気減速懸念が強く意識され、主要産油国からの供給が逼迫(ひっぱく)するとの不安を上回った。JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は米経済および世界経済が来年半ばまでにリセッション(景気後退)に陥る可能性が高いとの見方を示し、国際通貨基金(IMF)は世界経済見通しの悪化を警告した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は、前日比1.78ドル(2%)安の1バレル=89.35ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は1.9ドル安の94.29ドル。

  TDセキュリティーズの商品戦略責任者バート・メレク氏は、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」の減産決定後の非常に強気な数営業日を経て、「リスク志向の欠如とテクニカルな動きが原油相場を押し下げたようだ」と指摘した。

  ニューヨーク金先物相場は反発。悲観的な経済予測や金融政策引き締め観測を消化する展開だった。ドル上昇の勢いが一時鈍ったことから、ドル建てで取引され、利子収入を生まない金の支援材料となった。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.6%高の1オンス=1686ドルちょうどで終了した。

  TDセキュリティーズのバート・メレク氏ほか商品担当ストラテジストは「インフレは根強さを増しており、それは予防的な米利上げがストップする確率が低いことを示唆する」と指摘。景気抑制的な金利と実質金利上昇を伴う期間が長引く中、金相場の下降トレンドが続くと予想している。

Fed's tightening boosts the greenback, hurting bullion

金スポット相場(オレンジ)とブルームバーグ・ドル指数(白)の推移

出所:ブルームバーグ

原題:Stocks Sink After BOE Warning Rattles Investors: Markets Wrap(抜粋)

Dollar Rises as Shares, Pound Sink Following Bailey: Inside G-10(抜粋)

Treasury Yields Tick Higher After BOE Boss Says Gilt Buys Ending(抜粋)

Oil Falls a Second Day as Slowdown Fears Clip OPEC-Driven Gains(抜粋)

Gold Gains as Traders Assess Growth While Dollar Rally Pauses(抜粋)

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2022-10-11 21:09:00Z
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