29日午前の東京外国為替市場で円相場は下落した。12時時点は1ドル=131円72~74銭と前日17時時点と比べて57銭の円安・ドル高だった。米景気は底堅いとして投資家のリスク回避姿勢が和らいだ。米長期金利が上昇し、円売り・ドル買いが優勢になった。29日午前の日経平均株価が上昇し、歩調を合わせるように円安が進行した。国内輸入企業の円売り・ドル買いも重荷だった。
円は12時前に131円80銭近辺と約1週間ぶりの安値をつけた。米欧の金融システム不安の後退や良好な米経済指標を材料視し、28日に米長期金利が上昇した。日本時間29日の取引では米長期金利は3.58%台まで上昇しており、日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いも出た。
10時前の中値決済にかけては国内輸入企業の円売り・ドル買いが優勢になり、円は下げ幅を広げた。「(今週に入ってからの高値である)130円40銭近辺が上値とみた市場参加者が、持ち高調整の円売りを出して下げが加速した」(国内銀行の為替ディーラー)との声もあった。
朝方は130円台後半まで上昇する場面があった。リスク回避目的のドル買いが一服した28日のニューヨーク市場の流れを引き継いで始まったものの、次第に円売りの勢いが増した。
円は対ユーロでも下落した。12時時点は1ユーロ=142円76~79銭と、同85銭の円安・ユーロ高だった。対ドルでの円売りが円の対ユーロ相場に波及した。
ユーロは対ドルでも上昇し、12時時点は1ユーロ=1.0838~39ドルと同0.0018ドルのユーロ高・ドル安だった。28日のニューヨーク市場で欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続の観測からユーロ買い・ドル売りが入った流れを引き継いだ。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2023-03-29 03:36:06Z
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