【NQNニューヨーク=稲場三奈】3月31日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比415ドル12セント(1.3%)高の3万3274ドル15セントで終えた。朝方発表の2月の米個人消費支出(PCE)物価指数の伸び率が市場予想を下回った。米連邦準備理事会(FRB)の利上げが長引くとの懸念が和らいだことが手がかりとなった。月末と四半期末が重なったため、機関投資家のリバランス(資産配分の調整)に伴う買いも入った。
ダウ平均は月間では2カ月ぶりに上昇し、上げ幅は617ドル(1.9%)となった。
FRBが物価指標として重視するPCE物価指数は、変動が大きい食品とエネルギーを除くコア指数が前年同月比4.6%上昇と市場予想(4.7%)ほど伸びなかった。伸び率も前月(4.7%)から鈍化した。3月の消費者態度指数(確報値)では、消費者が予想する1年先のインフレ率は3.6%と2月(4.1%)から低下し、2021年4月以来の低水準をつけた。
市場では「週末、月末、四半期末が重なり、機関投資家の資産配分見直しに伴う買いが入ったようだ。インフレ鈍化への期待に加え、引き続き金融システム不安が落ち着いていることも買い安心感につながった」(SIAウェルス・マネジメントのコリン・チェシンスキ氏)との声が聞かれた。
ホームセンターのホーム・デポ、建機のキャタピラー、小売りのウォルマートなど、景気敏感株や消費関連株が買われた。米長期金利が低下し、相対的な割高感が薄れた高PER(株価収益率)のハイテク株も上昇した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸した。前日比208.436ポイント(1.7%)高の1万2221.907で終えた。6カ月半ぶり高値。交流サイトのメタプラットフォームズが高い。中国当局が「国家安全法」などに基づき調査に着手したと伝わった半導体のマイクロン・テクノロジーは4%安で終えた。ナスダック指数は3月月間では6.7%上昇した。
https://news.google.com/rss/articles/CBMiPGh0dHBzOi8vd3d3Lm5pa2tlaS5jb20vYXJ0aWNsZS9ER1haUU9HTjAwMDAxX1IwMEMyM0E0MDAwMDAwL9IBAA?oc=5
2023-03-31 20:21:03Z
1884097676
Tidak ada komentar:
Posting Komentar