[東京 14日 ロイター] - 午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比530円32銭安の2万7302円64銭と大幅続落した。米銀の破綻が続いたことを受け、市場は金融システムへの波及を警戒、リスク回避の売りが膨らんだ。プライム市場の値下がり銘柄が9割を超えるほぼ全面安の展開で、日経平均は一時700円超安と1月23日以来の水準まで下げた。
日経平均は377円安と大幅続落でスタート。その後も下げ幅を拡大し、一時728円安の2万7104円75銭まで下落した。とりわけ下げがきつかったのが銀行株や保険株など金融セクター。円高が嫌気され輸出関連株も軟調だった。前引けにかけては、ドル/円相場が、朝方に比べやや円安に振れる中、下げ幅を縮小した。
市場では「ここ数週間、日経平均が2万8000円を超えていたので海外の投資家が日本株を買戻していた。買戻しが一巡したタイミングで今回の米銀破綻問題が起きたので、需給面でもよくない環境」(ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジスト)との指摘が聞かれる。後場にかけても不安定な値動きは続くといい、「節目の2万7000円を割る可能性もある」(井出氏)との見方を示した。
今晩は米国で2月の消費者物価指数(CPI)が発表される。市場では「物価が市場予想よりも上振れていた場合、米株安となるが、為替は円安に振れるとみられ、日本株への影響は限定的」(国内運用会社のストラテジスト)との声が聞かれた。
TOPIXは2.34%安の1954.10ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆1038億500万円だった。東証33業種では、銀行業や保険業、鉱業など31業種が値下がり。銀行業や保険業は年初来安値を更新した。陸運業と医薬品の2業種は値上がりした。
個別では、りそなホールディングスが7.1%安、千葉興業銀行が6.7%安となるなど、銀行株の下げが目立った。円高基調の中、トヨタ自動車など輸出関連株もさえない。指数寄与度の高いソフトバンクグループやファーストリテイリングは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが60銘柄(3%)、値下がりが1767銘柄(96%)、変わらずが9銘柄(0%)だった。
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2023-03-14 02:28:00Z
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