来週のドル・円は上値の重さを確認する展開か。日本銀行の金融政策決定会合で政策修正の有無や早期正常化へのヒントが出るかが焦点。材料出尽くしでいったん円の売り戻しが優勢となる可能性がある半面、米連邦公開市場委員会(FOMC)のハト派的姿勢を受けた米金利低下圧力が残り、ドルの戻りは重くなりそうだ。
市場関係者の見方
オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクター
- 日銀決定会合は何もなく、警戒していたポジションの巻き戻しから1ドル=144円付近までの戻りの可能性はある
- 米国要因ではFOMCショックがまだ残っていることや米10年金利が4%を割れて中長期的にも4%以下のレンジを見込む向きが多くなっている
- 日銀会合後の戻りは絶好のドルの売り場になりそう。ただ、来週の米経済指標の重要度やドル急落後という時間的観点から140円割れは短期的には見込みづらい
あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト
- 来週は139~145円のレンジを想定。日銀は今回動かなくても1月に向けて修正をほのめかす可能性があり、円金利は上昇方向、ドル安・円高材料になりそう
- ただ、正常化しても低金利が長期化しそうなことから、ドル・円がどんどん下がる方向にはなりづらい。会合後に出尽くし感が強まる可能性も
- 今後は米景気がより重要になるため、米住宅指標などが利下げ織り込みを正当化する内容になるか注目。ドル売り進行の調整から142~145円まで戻す可能性もあるだろう
ドル・円 | 午後1時58分時点 |
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週間予想 (ブルームバーグ為替レート予想モデル) | 1ドル=138円04銭~145円11銭 |
1週間物予想変動率 | 17.24% |
1週間物リスクリバーサル | 2.735%の円コールオーバー |
来週の注目材料
- 19日:日銀金融政策決定会合の政策発表、植田和夫総裁会見
来週の主な予定
- 19日:11月の米住宅着工件数、米アトランタ連銀総裁が講演
- 20日:11月の貿易収支、7ー9月期の米経常収支、11月の米中古住宅販売件数、12月の米消費者信頼感指数
- 21日:7ー9月期の米国内総生産(確報値)、11月の米景気先行指数、米新規失業保険申請件数
- 22日:11月の全国消費者物価指数、11月の米個人消費出(PCE)コアデフレーター、11月の米耐久財受注、11月の米新築住宅販売件数
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2023-12-15 05:27:47Z
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