[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比200円24銭安の3万3231円27銭と、続落して取引を終えた。外為市場でドルが146円台前半に急落したことで輸出関連株を中心に売りが優勢となり、指数は朝方に一時400円超安まで下げた。売り一巡後は押し目買いにより下げ渋り、午後はもみ合いとなった。
日経平均は113円安で寄り付いた後、408円安の3万3023円04銭で安値を付けた。円高進行のほか、時間外取引での米株先物のさえない動きでリスクオフが先行した。業種別では自動車などの輸出関連株が売られたほか、金利低下により銀行株も軟調だった。
半面、不動産株はしっかり、明海グループ(9115.T)やNSユナイテッド海運(9110.T)などの海運株も、バルチック海運指数の上昇を受け軒並み大幅高となった。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が前週末、一段の利上げに慎重な姿勢を示したことで米長期金利が低下、日米の金利差縮小で外為市場では円高が進行した。
大和証券の林健太郎シニアストラテジストは「当面はドル安/円高トレンドが継続しやすい相場ではあるが、企業の想定為替レートの平均値は140円近辺。足元の水準では(企業業績の)過度な下振れを警戒という形にはなりにくい」との見方を示した。
TOPIXは3日ぶりに反落し、0.83%安の2362.65ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.84%安の1215.63ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆3211億3100万円だった。新興株式市場は、グロース250が1.81%高の713.4ポイントと反発した。
東証33業種では、値上がりは海運、不動産、小売など4業種で、値下がりは輸送用機器、鉱業、銀行、パルプ・紙など29業種だった。
個別では、東京エレクトロン(8035.T)、ソフトバンクグループ(9984.T)、ダイキン工業(6367.T)、トヨタ自動車(7203.T)が軟調。トレンドマイクロ(4704.T)、中外製薬(4519.T)、レーザーテック(6920.T)はしっかりだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが699銘柄(42%)、値下がりは907銘柄(54%)、変わらずは52銘柄(3%)だった。
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2023-12-04 07:14:00Z
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