31日の東京株式市場で日経平均株価は反落した。前日比187円78銭(0.86%)安の2万1521円53銭で終えた。米中貿易協議の先行き不透明感を背景に前日の米株式相場が下げ、日本株にも売りが波及した。日経平均の銘柄入れ替えに伴う売りも需給面で重荷となり、前日比の下げ幅は200円を超える場面があった。
閣僚級の米中貿易協議が始まるなかでトランプ米大統領が30日に中国の姿勢を批判した。両国の対立が改めて意識され、買いを手控える投資家が多かった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を日本時間8月1日未明に控え、持ち高調整目的の売りも出た。
8月1日に千代建が日経平均採用銘柄から除外され、バンナムHDが組み入れられる。株価指数に連動して運用する投資家はバンナムHDの購入資金を確保するために既存の採用銘柄を売る必要があり、投資家の注文を受けた証券会社の先物売りが優勢だった。
午後に日銀の上場投資信託(ETF)買い観測で下げ幅を縮小する場面があった。主要企業の2019年4~6月期の決算発表が本格化するなか、「好業績銘柄には海外投資家の買いが入っていた」(外資系証券のトレーダー)との声も聞かれた。
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比80.55ポイント(0.58%)安の1万3921.46だった。東証株価指数(TOPIX)は反落し、10.44ポイント(0.66%)安の1565.14で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆6650億円と6月21日以来の水準に達した。日経平均採用銘柄の入れ替えに伴う商いが膨らんだ。売買高は13億5088万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1525、値上がりは547、変わらずは78だった。
19年4~6月期に営業増益だったソニーが急伸した。第一三共や日通、三菱ケミHDが上昇。アンリツや大日本住友、ガイシも上げた。半面、千代建やエプソン、コニカミノルが下落。任天堂や楽天、川崎汽が売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
https://www.nikkei.com/article/DGXLASS0ISS16_R30C19A7000000/
2019-07-31 06:23:00Z
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