ドルの下落が拡大する中、運用者らは夏季を通じてドル安が続くとの見通しを強めている。
ブルームバーグ・ドル・スポット指数は27日、約1年半ぶり安値を付けた。米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、運用会社は円、ユーロ、カナダ・ドル、スイス・フランのネットロングポジションを増やした。
ドル安見通しの理由は数多い。中国との関係悪化、新型コロナウイルス流行を抑え込めない懸念、11月の大統領選挙を巡る不透明、米連邦準備制度の追加利下げ観測などだ。
ヘッジファンドK2アセット・マネジメントの調査責任者、ジョージ・ブーブラス氏は、「ドル高はしばらくは完全になくなった」と述べ、「コロナ対策で金融当局が追加策を取ることや選挙を巡る不透明など、全てがドルにマイナスとなる公算が大きい」と分析した。同氏はオーストラリア・ドルに対して米ドルをショートしている。
ブルームバーグ・ドル・スポット指数は27日、一時0.8%下落し2019年2月以来の安値を付けた。
ドルが下落する中で、それに代わる安全資産として円が浮上する可能性があると市場参加者らはみている。ナショナル・オーストラリア銀行の為替ストラテジスト、ロドリゴ・キャトリル氏は、近年の抵抗線となっていた1ドル=105円が節目の水準になると話す。
「米ドルには現時点で支える要素がない。主要通貨の中でユーロと円に注目すべきだ。2018年以来、105円を割り込むドル安は長続きしなかったが、ドル安のモメンタムがあまりに強いので今回は違うかもしれない」と同氏は述べた。一部のトレーダーはドルが100円を割り込んだ2016年の再来すら視野に入れているかもしれないと付け加えた。
原題:Bets Grow on Dollar’s Downward Slide Into Summer(抜粋)
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2020-07-27 10:26:00Z
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