30日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反発して始まり、前日に比べ210円ほど高い2万8090円近辺で推移している。前日に米金利上昇への懸念から急落した反動で、自律反発狙いの買いなどが先行している。
日経平均は米国で大幅な利上げが続くとの警戒感から前日に700円超下げ、25日移動平均(2万8245円)を大幅に割り込んで心理的な節目の2万8000円も下回っていた。急落の反動で短期的な戻りを期待した買いや、売り方の買い戻しが入って相場を支えている。
ただ上値は重い。26日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を受け、米金融政策の先行きに対する警戒は根強く、前日の米株式市場でナスダック総合株価指数は1.0%安と続落した。東京市場では「中長期の投資家は戻っていない」(国内証券ストラテジスト)との声も聞かれ、上値では戻り待ちの売りも出ている。
日経平均株価を対象としたオプション価格から算出する日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は前日から下落して始まったものの、投資家が先行きの相場変動に警戒を強めているとされる20を上回って推移している。
東証株価指数(TOPIX)は反発している。
INPEXや出光興産が上昇しているほか、三菱重やIHIが買われている。オリンパスも高い。半面、Jフロントや高島屋が軟調。ファストリもさえない。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2022-08-30 00:24:01Z
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