来週のドル・円は上昇が見込まれる。市場の注目は米国の金融政策見通しを占う消費者物価指数(CPI)に集中している。市場予想よりも強い結果となった場合、利下げ織り込みが一段と後退して節目の150円を超える公算が大きい。市場予想通りであれば上昇は小休止となりそうだ。
市場関係者の見方
オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクター
- 米CPIが最大の注目点。前日のNY連銀1年インフレ期待が前哨戦になり、上昇ならISM製造業、非製造業の価格指数の上振れと併せ、CPIが予想を上回る可能性が高まる
- CPIが上振れた場合、金融引き締め下で経済が成長するノーランディングが意識され、年末までの利下げ織り込みが3回まで後退する公算が大きい。米金利上昇とともにドル・円は150円台に乗せるとみる
- 日本銀行の内田副総裁の発言は思ったほどタカ派ではなく中立だった。円金利への影響は限定的でこの発言が尾を引いての円売りはなく、あくまで米金利主導だろう
あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト
- ドル・円そのものは150円の節目が視野に入り上を試しづらくなってきている。来週は米CPIが方向を決めることになる
- 市場予想通りにインフレ鈍化が確認されれば5月や6月での利下げ織り込みが強まり、ドル・円では利益確定の売りが出やすい
- 予想比で上振れた場合にはドル高・円安となり150円台を試しそう。ただ、介入警戒感も強まってくるとみられ、150円台での推移は長続きしづらい
ドル・円 | 午後1時47分時点 |
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週間予想 (ブルームバーグ為替レート予想モデル) | 1ドル=147円30銭~151円24銭 |
1週間物予想変動率 | 8.5975% |
1週間物リスクリバーサル | 0.6750%の円コールオーバー |
来週の注目材料
- 13日:米消費者物価指数
来週の主な予定
- 12日:日本休場(建国記念日の振り替え)、1月の米NY連銀1年インフレ期待、米ミネアポリス連銀総裁、米リッチモンド連銀総裁講演
- 13日:1月の国内企業物価指数
- 14日:米シカゴ連銀総裁、バー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長講演
- 15日:23年10-12月期の国内総生産(GDP)、1月の米小売売上高、米新規失業保険申請件数、1月の米鉱工業生産、米アトランタ連銀総裁講演
- 16日:1月の米生産者物価指数、2月の米ミシガン大学消費者マインド指数、米サンフランシスコ連銀総裁講演
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2024-02-09 05:25:09Z
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