米半導体大手エヌビディアが21日発表した2023年11月〜24年1月期決算は、売上高が前年同期比3.7倍の221億300万ドル(約3兆3150億円)、純利益が8.7倍の122億8500万ドルと大幅な業績拡大が続いた。同日の決算会見でのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)の主な一問一答は次の通り。
――データセンター向け事業の好調は今後も続くのか。
「24年と25年、その先も成長を続ける条件は整っている。生成AI(人工知能)は新しい演算処理で、新しいソフトウエアを生んでいる。従来の汎用計算機では生成AIを動かせず、(画像処理半導体=GPUなどで)加速する必要がある」
「データセンターはデータという原材料を高い価値に変換する『AIの工場』だ。言語や文化が異なる各地域が自分たちのデータを守ってAIを活用するため、日本やカナダ、フランスなどが国ごとのAIインフラづくりに動いている」
――供給制約は解消に向かうのか。
「当社のサプライチェーン(供給網)は素晴らしい仕事をしている。ウエハーやパッケージなどあらゆる部品で、全体的に供給状況が改善している。需要が供給より力強い状態は年間を通して続くとみている。最善を尽くすが、(AI向けに24年に投入する)『H200』のような新製品は立ち上げ時に急に供給を増やせない」
――中国への半導体出荷の状況は。
「米政府は当社が最新のAI向け製品を中国に供給するのを制限したいと考えている。(先端半導体輸出の)規制に合わせて出荷を一時停止し、製品を調整するのに時間がかかった。中国で扱う製品群を見直し、今はサンプルの出荷を始めたところだ」
「前四半期は出荷停止により事業が大きく落ち込み、今四半期(24年2〜4月期)も同様になると見込む。その後は再び市場で競争できるのを期待する」
――ソフトウエア事業が拡大している。
「ソフトウエアがないと新たな市場を開拓できない。(GPUを使う)高速計算はCPU(中央演算処理装置)を使う汎用計算と大きく異なる。データ処理や画像、音声、大規模言語モデルを扱うために各分野のソフトが必要だ」
「世界のあらゆる大手企業が当社のソフトを使うようになるだろう。(ソフト関連の)年換算売上高が10億ドルに育ったが、長期的に重要な事業になる可能性が高く、まだ始まったばかりだ」
(シリコンバレー=山田遼太郎)
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2024-02-22 05:21:07Z
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