格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは6日、米地銀持ち株会社ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の長期格付け全てと一部の短期格付けをジャンク級(投機的格付け)に引き下げたと発表した。
NYCBは1月31日に昨年10-12月(第4四半期)決算を発表した際、予想外の減配と商業用不動産ローンの問題債権化に備える貸倒引当金積み増しを公表したが、それから1週間足らずでジャンク級に格下げされた。決算発表以降の株価下落率は59%に達した。
NYCBの長期発行体格付けは「Baa3」から「Ba2」に2段階引き下げられた。格付け見通しは引き続き「ネガティブ(弱含み)」に設定し、さらなる格下げもあり得るとした。
ニューヨークのオフィスおよび集合住宅不動産関連の予期せぬ損失、資金調達コスト上昇が利益に悪影響を及ぼしかねない状況、普通株式等ティア1(CET1)比率の低下にムーディーズは言及した。NYCBが直面する多面的な財務とリスク管理、ガバナンス(企業統治)の困難な諸問題を反映したと格下げの理由を説明した。
ムーディーズは、NYCBが流動性の供給源を脅かす預金者の信頼喪失やクレジットパフォーマンスの有意な悪化を経験したり、資本状況が一層脆弱(ぜいじゃく)になったり、預金からの調達に比べ市場からの資金調達の利用が拡大するような場合には、格付けを再び引き下げる可能性もあると指摘した。
ジャンク級に2段階格下げされた発行体は「フォーリンエンジェル(堕天使)」と呼ばれ、債券はハイイールド(高利回り)指数に移行し、一部の運用主体による保有が制限されることもある。
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原題:New York Community Bancorp’s Credit Grade Cut to Junk by Moody’s(抜粋)
(再格下げの可能性などについて追加して更新します)
これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。
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2024-02-07 00:11:57Z
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