24日の米株式相場は続落。米中の緊張激化や景気回復が失速する可能性について、投資家が懸念を強めた。金のスポット価格は、2011年以降で初めて1オンス=1900ドルを上回った。
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S&P500種株価指数は0.6%安の3215.63。ダウ工業株30種平均は182.44ドル(0.7%)安の26469.89ドル。ナスダック総合指数は0.9%低下。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.59%。5年債利回りは一時、過去最低水準を更新する場面があった。
S&P500種は週間ベースでも下げた。ナスダック100指数は前日に続いて下落。インテルは前日の引け後、新製品生産プロセスに再び遅れが生じていることを明らかにし、この日の市場で急落した。競合するアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は大幅高。ベライゾン・コミュニケーションズも高い。第2四半期決算で営業収入が市場予想を上回った。
中国政府が米国に対し、四川省成都の総領事館を閉鎖するよう要求したことを受け、アジアや欧州の株式相場も軒並み下げた。米政府が中国にテキサス州ヒューストンの総領事館閉鎖を迫ったことに対抗する措置で、両国間の緊張が一段と高まった。
ブルーイン・ドルフィンの投資ディレクター、ジャネット・ムイ氏はブルームバーグテレビジョンで、「投資家はこうした地政学的な緊張に再び目を向けつつある。一定の売りが出ても驚きではない」と述べた。
前日の米新規失業保険申請件数が前週比で増加に転じたことに加え、この日発表されたマークイット米サービス業購買担当者指数(PMI)が市場予想を下回ったことも、投資家心理を冷やした。
為替市場ではブルームバーグ・ドル・スポット指数が0.4%低下。一時は1月7日以来の低水準をつけた。ドルは円に対しては、0.7%安の1ドル=106円14銭。一時は心理的な下値支持線であった106円を下回り、約4カ月ぶり安値である105円68銭をつけた。
ニューヨーク原油先物相場は3日ぶりに上昇。世界経済の回復に鈍化の兆しが見られたものの、ドルの下落を手掛かりに原油は小幅に値上がりした。ドルは1月以来の安値に下げ、ドル建て商品の投資妙味が高まった。在庫の増加や新型コロナ感染拡大を背景に需要鈍化の懸念も見られたが、さほど大きく材料視されなかった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は、22セント(0.5%)高の1バレル=41.29ドルで引けた。週間では1.7%上昇した。ロンドンICEの北海ブレント原油9月限は3セント高い43.34ドル。
金スポット価格は、2011年以降で初めて1オンス=1900ドルを突破し、同年に付けた過去最高値に一段と迫った。政治的な緊張の高まりや世界経済の成長を巡る懸念が、金への逃避に拍車を掛けている。
ニューヨーク時間24日午後1時46分時点では、金スポット価格は前日比0.7%高の1900.19ドル。2011年9月に付けた1921.17ドルの過去最高値に接近した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.4%上昇し1897.50ドルで終了。銀スポットも上昇し、週間では約17%高と1980年以来の大幅高。
原題:Stocks Fall for 2nd Day; Dollar Slips With Bonds: Markets Wrap(抜粋)
Greenback Plunges to Lowest Level Since January While Yen Surges(抜粋)
Oil Musters Weekly Gain With Weak Dollar Outweighing Demand Woes(抜粋)
Gold Tops $1,900 for First Time Since 2011, Heads Toward Record(抜粋)
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2020-07-24 21:35:00Z
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