【NQNニューヨーク=戸部実華】3日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続落し、前週末比05銭円安・ドル高の1ドル=105円90銭~106円00銭で取引を終えた。米株式相場が上昇し、低リスク通貨とされる円の売りにつながった。前週末に4カ月半ぶりの円高・ドル安水準を付けた後で、目先の利益確定や持ち高調整の円売り・ドル買いがやや優勢だった。
米株式市場で主力ハイテク株を中心に買いが入り、ナスダック総合株価指数は過去最高値を更新した。米長期金利が上昇したのも日米金利差の縮小観測の後退につながり、円売り・ドル買いを誘った。
米製造業の景況感の改善もドル買い材料となった。米サプライマネジメント協会(ISM)が3日発表した7月の米製造業景況感指数は54.2と、市場予想(53.8)を上回った。3カ月連続の上昇で、1年4カ月ぶりの高水準となった。
ただ、売り一巡後は円は下げ渋った。6月の米建設支出は前月比0.7%減と、市場予想(1.2%増)に反して減少した。市場では「米景気回復を巡る不透明感は根強い」(BKアセット・マネジメントのキャシー・リーン氏)との声も聞かれた。今週は7月の米雇用統計の発表などを控え、内容を見極めたいとして積極的にドルを買う動きは見られなかった。
円の安値は106円47銭、高値は105円90銭だった。
円は対ユーロで4営業日ぶりに小反発し、前週末比05銭円高・ユーロ安の1ユーロ=124円60~70銭で取引を終えた。前週末に約1年3カ月ぶりの円安・ユーロ高水準を付けた後で、利益確定や持ち高調整の円買い・ユーロ売りがやや優勢だった。ただ、市場心理の改善やユーロ圏の景気回復期待が円の上値を抑えた。
ユーロは対ドルで小幅に続落し、前週末比0.0010ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1760~70ドルで取引を終えた。前週末に約2年2カ月ぶりのユーロ高・ドル安水準を付け、持ち高調整のドル買いが優勢だった。米製造業の景況感の改善も、ユーロ売り・ドル買いを誘った。ただ、コロナ後の経済回復は欧州が相対的に先行するとの見方が根強く、ユーロの下値は限られた。
ユーロの安値は1.1696ドル、高値は1.1768ドルだった。
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2020-08-03 21:38:58Z
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