[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米国株式市場は小幅安だった。朝方発表された米雇用統計は予想以上に力強い内容となり、経済の底堅さを示す一方、米連邦準備理事会(FRB)が利下げを急がないという懸念をあおり、相場は不安定な展開となった。
米労働省が7日発表した5月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比27万2000人増で、予想を大きく上回った。賃金の伸びも再加速し、労働市場の耐性を強調する内容だった。失業率は3.9%から4.0%に上昇した。 もっと見る
雇用統計発表後、S&P総合500種(.SPX), opens new tabは下落。9月の利下げ観測が後退する中、米債利回りは上昇した。しかし、米経済の基調的な健全性が注目されたことで、S&Pは間もなく切り返し、取引時間中の最高値を更新する場面もあった。
CMEのフェドウオッチによると、金融市場が織り込む9月の利下げ確率は56%。来週発表されるインフレデータと、11━12日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まっている。
ビレールのポートフォリオマネジャー、サンディ・ビレール氏は「短期的に利下げが実施されないことが示唆され、債券利回りが再び上昇する中、小型株を中心とするリスクオン取引に大きな圧力がかかってた」と述べた。
カーソン・グループのチーフ市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「来週の利下げは想定されていないが、FRBが早ければ9月の利下げの道を開くかどうかが大きな焦点だ」とし、9月利下げは依然として選択肢という見方を示した。
週足では、S&Pが1.32%高、ナスダック総合は2.38%高、ダウ工業株30種は0.29%高だった。
ゲーム販売のゲームストップ(GME.N), opens new tabは39%安。2021年のミーム株ブームの火付け役とされる「ロアリング・キティ」ことキース・ギル氏のライブ配信開始後、不安定な展開となり急落した。また、同社はこの日、株売り出しの可能性と四半期売上高の減少を発表した。
他のミーム株にも売りが広がり、AMCエンターテイメント(AMC.N), opens new tabは15.1%安、ステレオ・ヘッドフォン製造のコス(KOSS.O), opens new tabも17.4%安。
半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabは続落し、時価総額は前日に続き3兆ドルを下回った。
リフト (LYFT.O), opens new tabは0.6%高。2027年にかけ、グロスブッキングが毎年15%増になるという見通しが好感された。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.72対1の比率で上回った。ナスダックでも2.6対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は約107億5000万株。直近20営業日の平均は127億株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
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2024-06-07 22:51:54Z
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