Senin, 17 Juni 2024

ECBは市場を注視とラガルド総裁、無秩序な動きないとレーン理事 - Bloomberg - ブルームバーグ

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、金融市場の動向に当局者は「注意を払っている」と語った。これより少し前、チーフエコノミストのレーン理事は、フランス金融市場の最近の混乱を懸念してはいないと述べていた。

  フランス株は先週1週間で合計2580億ドル(約40兆6700億円)の時価総額を失い、フランス債のドイツ債に対する上乗せ利回りは拡大した。こうした市場の混乱について、2人はそれぞれ質問を受けた。

  パリ南西部マッシーの量子コンピューティング研究施設を訪れたラガルド氏は17日、記者団に対し「物価の安定と金融の安定は比例する」と発言。「金融市場が適切に機能しているか、われわれは注意を払っている。いずれにしろ本日もそれを続けていると思う。ただし、注意しているだけだ」と述べた。

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  一方、ロンドンで開かれたロイター主催のイベントで質問されたレーン氏は、先週の混乱に楽観的な様子を示した。

  「いま市場で起きているのはリプライシングだと思う」と指摘。「無秩序な市場の動きではない」と続けた。

  欧州議会選挙でマリーヌ・ルペン氏が実質的に率いる極右政党・国民連合(RN)に与党が敗北。これを受けてマクロン大統領は議会の解散・総選挙を発表したが、予期していなかった市場は混乱に見舞われた。

  この日はフランス債の下落がやや一服している様子だ。総選挙でRNが勝利する場合でもマクロン氏を追い出すことはないとルペン氏が語ったことが好感されている。

  ブルームバーグは先週、ECB当局者はフランス市場の最近の混乱に警戒すべき理由はないとみていることを報じた。

フランス市場混乱、ECB当局者は警戒すべき理由ないと認識-関係者

  レーン氏はユーロ圏債券市場の分断化を防ぐための危機対応ツール「トランスミッション・プロテクション・インスツルメント(TPI)」について一般論として、「正当化されない無秩序な市場の動きが金融政策の伝達を妨げることをECBは容認しないと明確にしている。これは極めて重要だ」と述べた上で、「市場のパニックや流動性の低下が本質的に金融政策を阻害するような状況を許してはならない」と論じた。

原題:ECB Sees Market Repricing But Not Disorderly Dynamics, Lane Says(抜粋)

Lagarde Says ECB Is Watching Markets After French Turbulence(抜粋)

(第1-3段落にラガルド総裁の発言などを加えます)

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2024-06-17 09:49:04Z
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