吉野家は13日、サーロインを使った「特選 すきやき重」の販売を始めると発表した。14日から数量限定で販売する。価格は860円と同社の牛肉を使った商品としては最高額の商品となる。サーロイン120グラムを牛丼に使うタレで煮て、ご飯と一緒にすき焼きタレを絡める。吉野家の伊東正明常務は「最高級の牛肉を全国で味わってほしい」と話した。
コメの量は牛丼の並盛と同じで、肉の量は大盛以上のボリュームとなる。卵とみそ汁、お漬物をセットで提供する。北米産のサーロインを調達し、約50万食の数量限定となる。
スライスされた牛肉をかむと肉汁とタレの味がしみ出す。牛のサーロインは背中の中央あたりの肉で、柔らかさが特徴の高級部位。吉野家としては初の取り扱いとなる。商品開発は0.1ミリメートル単位でスライスの厚さを見直し、1年以上の期間をかけたという。
吉野家は牛肉を軸にしたメニュー施策を強化している。「牛丼超特盛」(780円)や「ライザップ牛サラダ」(540円)などの新商品が奏功し、客単価が上昇。吉野家ホールディングス(HD)の19年3~5月期の連結営業損益は10億円の黒字に転じた。
すきやき重はボリューム、健康に続くプチ豪華需要を取り込む新商品だ。10月の消費増税を控える中で、財布のひもを緩めさせられるかどうか。今年120周年を迎えた老舗の底力が試されそうだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48496380T10C19A8HE6A00/
2019-08-13 04:47:00Z
52781862758998
Tidak ada komentar:
Posting Komentar