23日の日経平均株価は軟調に推移しそうだ。22日発表の米景気指標が低調な内容となり、リスク選好姿勢は強まりにくい。米ワイオミング州で開く国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を前に、持ち高を一方向に傾ける投資家は少なく、前日終値(2万0628円)近辺での動きになるだろう。
22日の米ダウ工業株30種平均は続伸し、前日比49ドル高の2万6252ドルで終えた。好材料が出たボーイング株が買われ、1銘柄でダウ平均を98ドル近く押し上げたのが寄与した。
ただ、ダウ平均は一時下げに転じる場面があった。またハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。IHSマークイットが同日発表した8月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.9と、好不況の境目とされる50をほぼ10年ぶりに下回り、米景気の先行き不透明感が意識された。大阪取引所の夜間取引で日経平均先物9月物は前日清算値を10円下回る2万0610円で終えた。
米金融政策を巡る警戒感もくすぶりそうだ。米カンザスシティー連銀のジョージ総裁やフィラデルフィア連銀のハーカー総裁が継続的な利下げに消極的な姿勢を示した。市場では「世界的な株式相場の調整に歯止めがかかる条件の1つがFRBの大幅利下げだ」(国内証券のストラテジスト)との声があり、利下げ観測後退は投資家心理の重荷になるだろう。
もっとも、FRBのパウエル議長の講演は日本時間23日夜に予定される。他の連銀総裁と異なり、継続的な利下げに前向きな発言が出れば米株式相場の上昇につながる可能性があるため、発言内容を見極めたいとしてきょうの日本国内の取引では下値を探る展開にもなりにくい。午後は膠着感が増す公算が大きい。
総務省は7月の全国消費者物価指数(CPI)を発表する。米国では7月の新築住宅販売件数が発表になる。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL23H58_T20C19A8000000/
2019-08-22 22:00:00Z
52781880145711
Tidak ada komentar:
Posting Komentar