7日の米金融市場では、株式相場と10年債利回りが上昇。いずれも一時大幅に下げていたが、取引終盤に上げに転じた。各国中銀による金融緩和政策が相次ぐ中、世界の経済成長に関する見通しが好転した。
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S&P500種株価指数は一時2%下落する場面もあった。CVSヘルスがほぼ8年ぶりの大幅高となったほか、大手テクノロジー銘柄が堅調だった。米10年債利回りは小幅に上昇。日中は大きく低下する場面もあった。
S&P500種は前日比0.1%高の2883.98。ダウ工業株30種平均は22.45ドル(0.1%)安の26007.07ドル。ナスダック総合指数は0.4%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.73%。
貿易戦争の激化で世界的なリセッション(景気後退)が起こるとの懸念が広がる中、今週には世界の株価が1営業日としては2018年2月以来の大幅安となったことを経て、資産のバリュエーションが意識されている。追加関税の脅威は企業に不透明感ももたらしており、設備投資の縮小や業績の落ち込みに関する懸念が強まっている。各国・地域の中央銀行に成長下支えへの期待がかかっている状況だ。
スペクトラム・マネジメント・グループのボブ・フィリップス氏は「貿易戦争の動きを理由に、壁にぶち当たりそうだと多くの投資家が感じている」と指摘。「この貿易戦争においては賢明な態度が示され、何らかの解決に至ることを期待している」と述べた。
ニューヨーク原油先物相場は大幅続落し、1月以来の安値となった。景気の見通しが一段と暗くなる中、米国の原油在庫が予想外に増加したことから、過剰供給への不安が強まった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は2.54ドル(4.7%)安の1バレル=51.09ドルで終了。これは1月14日以来の安値。ロンドンICEの北海ブレント10月限は2.71ドル下げて56.23ドル。
ニューヨーク金先物相場は4営業日続伸し、オンス当たり1500ドルを突破した。米中貿易戦争の悪化や世界的な経済成長の鈍化、世界各国の中銀による金融緩和政策を背景に、伝統的な逃避資産としての需要が続いた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は2.4%高の1オンス=1519.60ドルで終了。一時は2.6%値上がりし、13年以来の高値を付けた。
原題:Stocks, Treasury Yields Climb After Day-Long Dives: Markets Wrap(抜粋)
Oil Crashes to 7-Month Low After ‘Shocking’ Jump in U.S. Supply
Gold Tops $1,500 as Investors Seek Shelter From Gathering Storm
(第4-5段落を追加し、更新します.)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-07/PVVSGQSYF01T01
2019-08-07 20:36:00Z
52781853325017
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