ファミリーレストラン「ガスト」が、全国の1361店をGW中などに回れば20万円の食事券をプレゼントするという企画を行ったところ、疑問や批判が相次いで炎上状態になった。
キャンペーンサイトはすでに削除されており、ガスト側は、2019年4月24日になって公式サイト上にお詫び文をアップした。
■レシート集めて持参しても、「後日改めてお越し願う場合」
リュックを背負った若い男性が、ガストの店舗を目指して歩いている。そのリュックには、レシートを張り付けるための「御朱飲食帳」が入っているらしい。
これは、ガストのキャンペーンサイトに載ったイラストの一場面だ。
ガストでは、2019年4月22日から、全国47都道府県の店舗を制覇すれば先着50人に1000万円分の食事券を山分けする、というキャンペーンを始めた。レシートは、税込1000円以上が対象となる。プレゼントは、一人上限20万円までだ。
令和のスタートとガストの「知る人ぞ知る ご当地グルメ旅フェア」を記念したものだという。応募者は、5月15日までの期間、GWの10連休などを利用して、全国各地を回ることになる。
御朱飲食帳は、サイトから各都道府県別にダウンロードして、自分で製本する。そこに各店舗の御札(レシート)を一枚一枚貼り付けていく。全部で47冊になり、厚さはなんと約15センチ、重さは3キロ超にもなるそうだ。
すべて集まったら、ガストを運営するすかいらーくホールディングスの総本山(本社、東京都武蔵野市)まで足を運び、マーケティング本部の担当者を呼び出す。ただ、「ちなみに連日会議が立て込んでおり、なかなか捕まらない場合がございます。また、外出や出張の場合は後日改めてお越し願う場合がございます。その点何卒ご容赦ください!」と担当者のコメントが書かれていた。
「キャンペーン条件についてご意見をいただき、弊社で再考」と中止
このキャンペーンは、ツイッターやネット掲示板などで話題になり、様々な意見が書き込まれている。
1日平均で57店を1か月弱で回らなければならないうえ、飲食代だけで最低136万円もかかる。さらに、各都道府県の各店舗を回れば、莫大な交通費も必要になってしまう。それだけに、「えぇ...完全赤字やろこんなん」「これ無理じゃね?」「普通の人はやらんわ」といった疑問や批判が相次ぎ、「こんなんYouTuber用企画やんけ」とあきれる声も出た。
その後、御朱飲食帳プロモーションのサイトが削除されていたが、ガストの公式サイトは4月24日昼過ぎ、お知らせの中で、御朱飲食帳プロモーションの企画を中止したことを明らかにした。
そこでは、「本告知は、『ガスト』というブランドが日本全国、全都道府県に1300店以上あること等を楽しみながら知っていただきたいとの想いと、そのための話題づくりを趣旨として企画いたしました。しかしながら、お客様からキャンペーン条件についてご意見をいただき、弊社で再考した結果、企画を中止することといたしました」と理由を説明している。
そして、「多くのお客様に混乱とご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と締め括っている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190424-00000004-jct-bus_all
2019-04-24 09:54:00Z
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