SUBARU(スバル)は21日、定時株主総会を東京都目黒区のホテル内で開いた。
株主の質問は、業績にも悪影響を及ぼした、一昨年秋に発覚した検査不正をはじめとした一連の品質管理問題への厳しい声が中心となり、中村知美社長ら役員はおわびに追われた。
午前10時に開会した総会は謝罪からはじまった。中村社長は「1年にわたって問題を収束できず、株主やステークホルダーのみなさまに心よりおわびします」と深々と頭を下げたうえで「2度と信頼を損ねることがないよう再発防止策を徹底する」と語った。
これを受け、質疑では株主から「去年の総会で問題は終わったと言っていたのではないか」「株価を大きく毀損(きそん)したことをどうお考えか」「役員の問題解決力のなさによる失望売りがあるのでは」などと、厳しい声が相次いだ。
中村社長は「終わったことなどとは決して思っておらず、真摯(しんし)に受け止めている」と釈明。中期経営計画で、問題の背景の1つとみた組織風土の改革を掲げたことから「役員は上から順に変わる、現場に寄り添う、を合言葉に現場の意見を直接聞く活動を始めている」と理解を求めた。
質問の矛先は、一連の問題で1年前に社長を退いた吉永泰之会長にも。「会長としての役目はコンプライアンス(法令順守)強化だと言っていたが成果は」との問いに、吉永会長は実際に現場を回った実感として「現場の課題が組織内で率直に上がってこない風土になっていた面があった」と反省の弁。だが、この言葉に逆に「現場を把握するなんてイロハのイで製造業の鉄則。いまさら何を言ってるのか。不安だ」との怒りの声が出る場面もあった。
質疑で株主、経営陣双方から出たのは「まじめな会社」という言葉だ。愚直な開発者気質の人が多いことを意味しているようで、スバルを応援するとした個人株主は「技術者集団でまじめな人ばかりと思う。しめつけすぎると活力を失いかねないので、顧客だけでなく従業員の笑顔も作る会社にしてほしい」と要望するほど。吉永会長も「現場がまじめにがんばってくれるのはありがたいが、これからは風通しよくなんでも言えて、課題を率直に言ってもらえる風土にし、みんなで解決していく会社にしたい。ぜひ信じて応援していただきたい」と釈明した。
一方、旧日本陸軍の戦闘機「隼」などを製造した中島飛行機が源流で航空宇宙部門がある会社だけに、ヘリコプター製造に関する質問も。「海外も含めた民間販売の見込みは」との質問に、担当執行役員が、陸上自衛隊向け試作機の納入や警察庁からの受注獲得などの実績を説明し「アジアなどで需要が伸びると期待している」と述べた。
総会は14人の質問があった後、取締役選任など4議案を可決して閉会。出席株主は629人で、所要時間は2時間5分だった。
https://news.livedoor.com/article/detail/16655813/
2019-06-21 07:18:00Z
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