Jumat, 23 September 2022

西九州新幹線からの乗り換え時間は3分、慌てて乗り込んだ在来線特急…席取り合いになる可能性も - 読売新聞オンライン

 西九州の地を走り出した新幹線「かもめ」。記者は記念すべき一番列車の自由席に乗り込んだ。車内では乗客が熱心に内装を写真に収めていた。午前6時17分、長崎駅をゆっくりと出発。マンションのベランダや田畑からは住民が手を振ってくれた。約半世紀を経て開業した新幹線への期待の大きさを感じた。

 出発から約30分。あっという間に、在来線特急「リレーかもめ」への乗り換え駅・武雄温泉(佐賀県武雄市)に近づいた。乗り換え時間は約3分しかない。早々に降りる準備をする乗客もいて焦った。リレーかもめに使われる主な車両は、新幹線より自由席数が少ないため、席の取り合いになる可能性もある。

 ホームに降り、特急の到着を待った。特急は車両編成によって乗車位置が異なることから、記者を含めて誤った位置に並んだ乗客が何人もいた。慌てて近くのドアから乗り込んだ。

 何とか座れ、博多駅に到着したが、楽しい旅でハラハラする場面は少ない方が良い。乗り換えは、荷物が多いと大変だし、幼い子がいれば不安も感じるだろう。

 リレー方式は、 紆余うよ 曲折を経た末の苦肉の策だ。利用者目線で考えれば、武雄温泉から博多方面にも新幹線が整備されることが望ましい。ただ、佐賀県は在来線の利便性低下や財政負担の重さから難色を示しており、着地点はまだ見えない。今後の議論を注視していきたい。(饒波あゆみ)

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2022-09-23 22:38:00Z
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